高温試験室及び低温試験室の中断処理はGJB 150に明確に規定されており、試験中断を許容範囲内での中断、試験条件下での中断、試験条件を超えた条件下での中断の3つの状況に分類しています。状況に応じて処理方法が異なります。
許容範囲内での中断の場合、中断中に試験条件が許容誤差範囲を超えない場合、中断時間は総試験時間の一部とみなす必要があります。試験条件下での中断の場合、高低温試験チャンバーの試験条件が許容誤差の下限を下回っている場合、試験条件を下回った時点から再度事前に指定された試験条件に到達し、スケジュールされた試験サイクルが完了するまで試験を再開する必要があります。試験サンプルを超えた場合、試験条件の中断が直接的に影響を及ぼさない場合、試験サンプルがその後の試験で不合格になった場合、試験結果は無効とみなす必要があります。
実際の作業では、試験サンプルの故障による試験中断に対しては試験サンプルを修理した後に再試験する方法を採用しています。温度試験室のテスト設備の故障(突然の断水、停電、機器の故障など)による中断時間がそれほど長くない場合(2時間以内)、通常はGJB 150に規定されている試験中の中断条件に従って処理します。中断時間が長すぎる場合は、試験を繰り返す必要があります。このように試験中断処理の規定を適用する理由は、試験サンプルの温度安定性に関する規定によって決まります。
高温および低温における試験温度の持続時間の決定温度試験室温度試験は、多くの場合、試験サンプルがこの温度で温度安定に達することを基準としています。製品の構造や材質、試験装置の能力の違いにより、異なる製品が同じ温度で温度安定に達するまでの時間は異なります。試験サンプルの表面が加熱(または冷却)されると、徐々に試験サンプルの内部に伝わります。このような熱伝導プロセスは安定した熱伝導プロセスです。試験サンプルの内部温度が熱平衡に達する時間と試験サンプルの表面が熱平衡に達する時間との間には時間差があります。この時間差が温度安定時間です。温度安定性を測定できない試験サンプルに必要な最小時間が指定されています。つまり、温度が動作しておらず測定できない場合、最小温度安定時間は3時間、温度が動作している場合は最小温度安定時間は2時間です。実際の作業では、温度安定時間として2時間を使用します。試験サンプルが温度安定に達したとき、試験サンプルの周囲の温度が急激に変化した場合、熱平衡状態にある試験サンプルにも時間差が生じます。つまり、非常に短い時間では、試験サンプル内部の温度はそれほど変化しません。
高温・低温湿度試験中に突然の断水、停電、または試験機器の故障が発生した場合は、まず試験室の扉を閉めてください。高温・低温湿度試験装置が突然停止した場合でも、試験室の扉が閉まっている限り、試験室の扉の温度は劇的に変化しません。また、非常に短時間であれば、試験サンプル内の温度もそれほど変化しません。
次に、この中断が試験サンプルに影響を与えるかどうかを判断します。試験サンプルと試験装置短時間で正常な動作を再開できる場合、試験の中断が試験サンプルに一定の影響を与えない限り、GJB 150に規定されている試験条件不足による中断の処理方法に従って試験を続行できます。
投稿日時: 2024年10月16日
